ダウン症の【はとこ】伝説
ワタシの親せきにダウン症のM(♀)がいる
年齢はワタシのひとつ下でアラフォー
お互い自宅兼店舗が隣だったためよく遊んだり喧嘩したものだ
Mとはじいちゃん同士が兄弟なのではとこになる
Mはカラフルなファッションやメイクを好むのでワタシの姉には”色彩の暴力”といわれていた
Mは30代後半にもなって 子供たちが小学生の時代ダレもが憧れていた「瞬足」をはいていた
そしてMは恋多き女で常に誰かに強烈に恋をしている ときおり好きな人が複数形になるがとにかく恋愛体質である
高嶋ちさ子さんのお姉さん”みっちゃん”のようにクチが達者でMもまた愛されいじられキャラだ
そんなMにはすごいエピソードがある
40年まではいかないのかな?そんな前 裕福な家庭に育ったMは幼いころから海外旅行に行っていた
そしてある旅行のとき飛行機内でスーパースターに出会うことになる
想像を絶するスーパースターだ!
それはマイケルジャクソン!!ほんとの話だ
Mがイチゴを手に持っているときにマイケルに出会い
「イチゴをひとつちょうだい」
と話しかけられひとつあげたらマイケルが自分の頬に”キス”してといったのかジェスチャーなのかMに求めると
「いやだ!気持ち悪い!」
とマイケルに言い放ったのだ
マイケルは子供好きなだけなのに・・・
その後マイケルからサインをもらったのだが そのサインはどこに行ったのか分からないと本人はいう
お宝が・・・
Mはそれだけではなく地元の”市長後援会”のパーティーに出席をしたとき まさかの市長と市長の奥様とワタシと姉とMが丸テーブルで一緒になり嫌な予感はしていたものの
”Mはもう二十歳をすぎた大人だし彼女を信じようじゃないか”とあたたかい心で見守っていたのもむなしく
Mがワタシたちに
「○○キモい」
と大きめの声で言ってきてワタシたち姉妹を硬直させた・・・
市長の下の名前呼び捨てである・・・
あのときの気まずさったらもう・・・
頭のなか
「誰だー!コイツ連れてきたの!!」
とグルグル駆け巡るばかり
Mの失言はこれだけではなく 家業であるブティックで手伝いをしているときお客さんに
「全然似合わない!」
「買わないくせにまた来た!」
などと言ったりお客さんのまえで屁はするわゲップはするわで店を出禁になった過去がある(笑)
正直で好き嫌いがハッキリしているためこうなる
そんな彼女は今日も大好きな人に会うべくお世話になっている支援センターに足繫く通うのである
ありがとうございました