ひとりめ いざ出産!
ワタシのひとりめの出産は予定日5日もすぎていた
予定日をすぎると そんな心配することではないみたいだが 羊水が減ったり胎盤が古くなったりするみたいだ
ワタシはそんなことより 先輩から聞いた
予定日をすぎると胎児がガンガンと育ち難産になる…
という都市伝説的な話のほうが恐怖であった
予定日当日の検診では
「子宮口が3㎝開いてるね 順調ですよ」
といわれ
予定日から5日たった検診では
「子宮口5㎝も開いてるのになかなか前兆ないねぇ ちょっと刺激するね…」
といわれ
股に指を突っ込まれなんやらぐりんぐりん!とかき回され すげぇ痛テェ!痛テェ!
「いま膜と膜の間をはがしたから少し出血すると思うけど気にしないでね!」
といわれ
膜を剥がして出血だなんて まるで処女を奪われた感覚と処置の痛みで 先生に少しの殺意を抱きながら 虫の息で「はい…」と返事をし帰宅した
帰宅後ずっと生理痛みたいに痛くてそれが5分間隔なことに気がつき3人の出産経験があるベテランな先輩に電話をしたら陣痛ではないか?ソレ…と助言をいただき病院へ電話した
病院から入院道具を準備して来てくださいといわれ母とすぐ向かった
とりあえず陣痛を調べる機械で陣痛であることを確認し そのご病室へ案内された
結構いたくなったらナースコールでお知らせくださいとのことだったので 産後カラダを冷やせないことから当分アイスは食べれなくなると考え 母といっしょに1階の食堂へパフェを食べに移動した
5分間隔の陣痛がきているにもかかわらず いたたた…といいながら意地でもパフェを食べた
病衣をきた入院患者が病院食ではなく なにやら痛がって食堂で食べている光景はまわりから見たらどんな感じに見えただろうか(笑)
陣痛よりも食欲なこの現象 前回書いた妊娠中の体重管理もぜひ読んでほしい↓
心と胃が満たされ病室へ戻ったあたりから 結構強い生理痛の痛みになってきたのでナースコールをし陣痛室へ移動した
陣痛室はひたすら痛みを耐える部屋だ なんて恐ろしい部屋なんだ…
その日 産婦人科病棟ではワタシで4人目のお産だったらしく助産師さんたちはあわただしくバタバタしていた 陣痛室にもガラっ!と戸を開け「イキミたい?」とたまに聞きに来るだけだった(笑)
生きるか死ぬかの思いで陣痛に耐えているなか母は目の前で淡々と弁当を食べ ずっと少女漫画を読んでいた
母は陣痛があまりない人で 陣痛なんて痛くないからとワタシにいっていた 母は出産のとき助産師に「イキんで!」といわれ「イキむってなに?どうやるの?」と聞いた特異体質だ
そんな陣痛の痛みをわからない母が 少女漫画を読み疲れたかなんかでふと顔をあげてワタシをみたときに「あれ…?イキんでる」とおもったらしく助産師さんに伝えてくれて分娩室に移動になった
陣痛室で極限まで痛みに耐えているのに なぜ分娩室に歩いて移動という行程があるのかと そこに怒りを覚えならも陣痛が治まったスキにスタスタ歩き陣痛が始まったら止まり分娩室へ向かった
病院の方針は
- 会陰切開は基本しない
- フリースタイル分娩
だったのでフリースタイルでどんな格好で産んでもよかったが ハッキリいってワタシは痛みでオーソドックスな仰向けになることもしゃがむことも四つん這いになることも無理で横向きにしかなれなかった
痛みが軽減されるから大きい声を出してもいいともいわれたが しゃべることも困難でひたすら呼吸することだけしかできなかった
痛みが強くなりいきなりバシャン!とバケツをひっくり返したような水の音がしてそのごちょろちょろ~♪と川のせせらぎが聞こえてきた それが破水だとすぐわかった 破水ってこんなバシャンと音するんだなと冷静さもあったがそんなの束の間
痛みがMAXになりイキんでないのにカラダが勝手にイキミだした
助産師さんにイキんでもいいよといわれ全力を振りしぼってイキんだ! イキむとき助産師さんが肛門を押してくれたのがスゴイ助かった!あれはなんだったんだ?押してくれることでイキミやすいのかな?それともうんこが出ないようにしたのかな(笑)とにかくそれがスゴイ楽だった!
頑張ってイキミ続けて「頭が出たよー」と言われた瞬間オギャー!と聞こえた
ねぇ はやくない?(笑)(笑)(笑)と生きるか死ぬかの痛みのなか心の中で笑ってしまった
そして「あとはイキまないで~」といわれたがイキミが強すぎて「無理!」といって
無事PM11:46 娘を無理やり この世に出してしまった(笑)
わが子が息しているかの心配はもうクリアなので 早くわが子をひとめ見たかった! 助産師さんが布にくるんだあと抱かせてくれ ひとめ見て
お姉やん…とワタシより姉に似ていることに笑った
そのご生理痛みたいな痛みがまたやってきて無事胎盤もでてきた 胎盤がでる感覚はなんかブルン!ブルン!ブルルルルみたいな感覚だった
「今日は4人も分娩があって♪」といつもより興奮気味の若い産婦人科医がやってきてワタシの裂けた会陰部分を縫ってくれた ワタシはイキまないでと言われたのに無理!といって出したためにかなり複雑に裂け 肛門付近まで裂けたようだ
縫合がおわり 少し分娩室で休まなければなく なんか寒くて吐き気がするなとおもったが出産の興奮もあり気にもとめず休んでいた
助産師さんがきて病室まで付き添ってくれ 「大丈夫?歩ける?」など過剰に気をつかってくれた 翌日鉄剤を処方され出産時1ℓの出血があったことを知った あの寒気と吐き気はそうゆうことだったのかと腑に落ちた
この出血多量は出産後子宮の戻りが遅かったからなのか 複雑に裂けたからなのかわからないが とにかく鉄剤でうんこがまっくろになってビックリした
こうして11時間におよぶ陣痛にたえ 3020gの女の子を無事出産し ふり返っておもったのが ワタシにとってはじめての出産でイチバンの学びは
イキんだらダメといわれたらダメ!ということだった
なぜなら 複雑に裂けひとよりお股の回復がおそく産後1か月以上は座るときにスゴイ痛みがあったからだ 2時間おきにチチ飲ませろ!おむつをかえろ!とギャン泣きする娘を育てるのに痛みは結構なストレスだったのだ
ぜひ次の出産のときは賢く優雅に裂けさせないを目標に頑張りたいとおもった いや誓った
ありがとうございました